トリキュラーの副次的な効果と子宮がん

トリキュラーは、女性ホルモンのエストロゲン(黄体ホルモン)、プロゲステロン(卵胞ホルモン)を少量ずつ配合した経口避妊薬です。このため、医師の指示にしたがって毎日正しく服用するようにすれば、排卵が抑制されて受精の機会がなくなるため、高い避妊効果を得ることができます。
また、トリキュラーのような経口避妊薬は、効果効能としてうたわれている避妊ということのほかにも、実際にはいくつかの効果があることがわかっており、これを副効用とよぶこともあります。そうした効果として代表的なものには、生理痛、生理不順などの、ホルモンのバランスが不安定になったことによって起こるさまざまな症状の改善効果があります。場合によっては、医師の指導のもとで、月経困難症や子宮内膜症の予防のために用いられることもあります。また、長期的に服用を続けることが前提となってきますが、トリキュラーには女性のがんのなかでも卵巣がんについて、一定の予防効果があるとされています。
このようにさまざまな副効用をもつトリキュラーですが、やはり体に対する影響力の強い医薬品であることから、吐き気、頭痛、下腹部痛といった、いくつかの副作用がみられる場合があります。基本的には服用を続ければ体のほうが慣れるため、数日から数週間でおさまることが多いものですが、気になる場合は医師に相談したほうがよいといえます。
がんに対する副効用についても、乳がんや子宮がんの場合には、かえって卵胞ホルモンの成分が悪影響を及ぼすことがあります。もしも乳がんや子宮がんの既往症または家族歴がある場合や、子宮がんとうたがわしい不正出血がある場合には、事前に医師に相談して、適切な検査を受けてからのほうが安心です。